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【覚書】各種屋根材の経年劣化の種類と対策

今日は一段と寒く、県北では雪が積もっている様子です。このあたりでは、雪はありませんが、タイヤをスタッドレスに代える人が多いようで、タイヤ屋さんはてんてこ舞いの様子でした。

さて、屋根材にもいろいろありますが、経年劣化が心配なところ。国総研がまとめたらしいので、覚書としてエッセンスを書いておきたいと思います。


国総研(国土交通省国土技術政策総合研究所)発表 共同研究報告書(全瓦連、全陶連 等)

粘土瓦葺きの経年劣化
①瓦のズレ、浮き、脱落、飛散
②瓦のひび割れ、凍害、欠落
③漆喰の剥離、剥落
劣化3段階区分(必要な工事の程度)
 劣化レベル1(経過観察)
 劣化レベル2(部分補修、部分交換)
 劣化レベル3(大規模改修、葺き替え)

化粧スレートの経年劣化
・コケや塗膜の退色 再塗装時の目詰まり
 仕上げ面のコケ、塗膜劣化、葺き材のめくれ、再塗装時の目地つまり、板金部のめくれ、さび、野地板、棟木下地の腐朽
 再塗装の場合、重なり目に入った塗料をきちんと縁切り作業を行わないと、毛細管現象で侵入した雨水が排出されず雨漏れを起こす
 塗装工事は、塗膜の保護と美観の向上にはなるが、防水性能の改善にはならない。
 防水性能は、化粧スレートの下の市アブ機材の劣化によるもので、表面からは判断できず、小屋裏点検口より野地板を点検し、雨漏れなどの症状がある場合、葺き替えを行って下葺き材の交換となる。

金属屋根材の経年劣化
・破風板の木部腐朽 折り曲げ部や谷部のさび
 もらい錆び、屋根の端部、軒部、袖部の木部腐朽
 さびが全体に発生している場合、金属板に穴が開いた場合は葺き替え

プレスセメント瓦の経年劣化
・塗膜の劣化や剥離 下地処理剤を良く調べて
 再塗装する場合、塗膜の下地にスラリー層を有する場合、塗料がセメント基材まで含侵せず、すぐに剥離する場合がある。

シングルの経年劣化
・立地環境でコケ発生 反りがあると台風で剥離
 コケの発生、シングル材の下地からの剥離、欠損、砂落ち、反り、ひび割れ
 多いのは、草木の多い場所でのコケの発生(目地から雨水侵入)
 葺き替え、シングルにてかぶせ葺き

下葺き材の経年劣化
・熱や雨水侵入で劣化 種類多数、製品名記録を
アスファルト系の劣化因子は、熱や屋根材の間隙から侵入する雨水


エッセンスを抜き出したものなので、少し解り難いかもしれませんが、参考になれば。
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台風一過後の雨漏り調査

台風18号が過ぎ去った後、雨漏りの調査依頼が殺到しました。

ありがたいような気の毒なような・・・複雑な心境です。

とりあえず、10件ほど調査が終了しましたが、

瓦が原因の雨漏り(ズレ)は、1件。

壁際の板金

窓(木製)

窓(サッシ)

樋のつまり

後は、疑わしいカ所はわかるが、特定できていないお宅

鬼が落ちて瓦を割った(鬼も瓦ですが、緊結線劣化による2次的)

続きます。

樋・板金・疑わしい屋根等々は、経年劣化が原因と思われます。

仕舞の悪いさもなくはないのですが・・・。

今回目についたのが、コーキング。屋根の上では長くもちません。やはり、屋根仕舞は、できるだけコーキングに頼らない雨仕舞が肝心です。

便利なのでついつい頼ってしまいがちになりますが、(前に何度か書いていますが)主たる防水材でなく、あくまでもサブでの使用をお勧めします。

便利なものが良いものなわけではない。
と考えながらの仕事をしなければなりません。

頭を悩ます屋根材

屋根材にもいろいろありますが、一番大変なのがカラーベストとよばれる屋根材。

何が問題かといいますと。。。

確か・・・平成14年か15年までの商品にはアスベストが含まれているという事。

それ以前の製品にはまず間違いなく含まれています。

アスベスト(石綿)は健康被害を起こすという事で、それ以降は含まれていません。

しかし、カラーベストが痛んで葺き替えとなるとやっかいです。

元々は、薄いセメント製品に塗装小されているものですので、再塗装という手もあるのですが、再塗装しても比較的短い期間でまた塗装が剥げてきます。

セメント製品に塗装・・・塗装が剥げれば、セメント地の風化が始まります。

ので、コケも生えやすくなります。

たとえば、
DSCN5322.jpg

クラックも入りやすくなります。

たとえば、
DSCN5326.jpg

クラックの入ったカラーベストは、隙間から釘を無理矢理外し、差し替え、コーキングで止めるという処理をするそうです。

傷んできたカラーベストをどうするか?

・塗装
・葺き替え
   古いカラーベストを剥ぎ、新しい屋根材にする。
   再度カラーベスト、板金、瓦 等

代替案としては、どちらかでしょう。

もう一つ、カバー工法による葺き替えといいますか・・・屋根のリフォームもあります。

屋根のリフォームの中には、このカラーベストの問題を解決するため・・・正確には先送りするため・・・このカラーベストの上から屋根材を葺いてしまおうという工法があります。

これについては、賛否あります。

私は、どちらでもいいと思っていますが、お勧めは葺き替えです。

しかし、カバー工法を行うには、新しい屋根材が上に乗りますので、当然荷重が増えます。それに耐えうる構造になっているかどうか?
そして、屋根の下地に問題が無い事が前提です。

これらを考えると、カバーより葺き替えの方が間違いがなく安心です。

実は、大変なのは・・・ここから。

葺き替えとなると、既存のカラーベストを解体して捨てなければなりません。

解体時には、講習を受けた人がしなければなりまん。
(解体時にアスベストが飛散しないように、湿潤・作業者が吸い込まないようにマスク等々講習で教わります)
その管理は、管理者の講習を受けた人が居なければなりません。
そして、解体されたカラーベストを運搬し、廃棄物の処理業者に受け入れてもらわなければなりません。(このハードルをクリアするのも大変です)

要するに、通常の屋根材の処分より割高になります。

知られているようで、意外に知られていないこの問題にも対応できるようにしています。

残暑厳しき折

残暑厳しき折、みなさまいかがお過ごしでしょうか?

人手不足で、瓦を上げる手伝いに行ってきましたが、汗が滝のように落ちました。
(空調服を着ていても・・・というのが、複雑な心境です)

まだ、しばらく暑さが続くようで…なんてもんではないくらいの暑い秋だそうです。年々秋が無くなってきている気がします。

食欲の秋・スポーツの秋なんて言いますが、食中毒や熱中症に、ひきつづき気を付けないといけませんね。

秋と言えば台風というイメージもあるのですが、今のところ大丈夫そうですね。

それよりも北朝鮮の飛翔物が気になります。

北朝鮮もアメリカもどこまで本気なのかよくわかりませんが、日本がとばっちりを受ける事がないよう祈っています。

祈っています?祈るしかないですね。。。

転ばぬ先の雪止め金具

いやぁ~、暑くなってきましたね。

まるで夏!

今日の話題は、この時期に”雪”の話?

と思われるかもしれませんが・・・

結構大事なお話です。

屋根を見ると、妙な突起物がついている事があるでしょう。

この地域は、降雪量の少ない・・・積もるなんて滅多にない地域です。それでも、偶に見る事があると思います。

雪止め瓦、とか、雪止め金具・・・と言われるもので、その名の通り、積もった雪が屋根から落ちる事を防ぐものです。

積もった雪が屋根から滑り落ちると・・・

1.雨樋を傷める
2.隣の敷地に落ちて迷惑をかける
3.自分の敷地内のものを傷める
4.人の上に落ちて怪我をさせる

などなど・・・とても厄介な事になるかもしれません。

何か起きてからでは・・・

これを防いでくれるのが、雪止め商品なわけです。

ようするに、保険ですね。転ばぬ先の雪土め。

新築時に取り付けると、屋根葺きの流れで取り付けできますので、比較的安価。しかも、安心となる訳です。。。が、雪の少ないこの地域では、新築時に取り付ける話になることは滅多にありません。

何年かに一回の積雪時には、後から取り付けできるのか?という問い合わせが、そこそこあります。

取り付けできます。

方法としては、
1.既存の瓦を雪止め瓦と差し替える。
2.既存の瓦をめくって、雪止め金具を取り付ける。

注意すべきは、雪止め部には雪の荷重がかかります。

そこで、雪止め瓦には2点を釘、あるいはビスで止める事になります。
金具の場合も金具のお尻を釘、あるいはビスで止める事になります。
(重要:金具には瓦に引っかかる部分があるので、差し込んでひっかけて終わりなんてのもいますが、雪の荷重を考えると、ちゃんと止めておかないといけませんね)

でも、葺かれている瓦をめくって止めツケをするのは結構手間のかかる仕事です。しかも、最近は、防災仕様の瓦であるのに加えて、全数釘止めされているので、めくるだけでも大変なさぎょうです。

そこで、現れたのが、後付け用の金具。


お客様のご依頼で、平板瓦に取り付ける事になりました。
(平板瓦の場合は、瓦をめくると防災機能である爪を折ることになるので、今まで頭を痛めてました。その心配の無いこの後付け専用の金具は、本当に優れものですね)

梱包されて到着。一箱50個入り。

DSCN3501.jpg


では、早速取り付けていきましょう。

DSCN3506.jpg

擬音で表すと・・・
くいっ・ぱちっ・かちゃ・すとっ・くるくる・ぎゅ~~~ って感じです。


仕上がりは・・・

DSCN3503.jpg

DSCN3509.jpg

色も何種類かあるので、瓦によっては目立ちません。

逆に、色が違うとそれがアクセントになって・・・意外にいいのかもしれませんね。

こちらは、瓦の色がマットブラック、金具もブラックなので、遠目には色の違いが(あまり)目立ちません。

世の中便利になったものです。

(ちなみに、金具の値段は、通常のものよりも高めですが、取り付け手間の費用を考えると、トータルでは安くつきます)

いかがですか?

転ばぬ先の雪止めでした。

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