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雨漏り事例(見えないところに潜む危険)

雨漏りの原因にもいろいろありますが・・・

今回は、偶にみかけるケースです。

経験豊富な屋根屋であれば、すぐに気づくのですが、そうでなければ見逃すこともあるでしょう。

割れの位置や地域を考えると、すぐピンときます。凍害という判断は間違いです。

ここで葺かれている瓦は、30年以上前のものです。

↓これだけ、パックリと割れていれば、解りやすいです。

DSCN4790.jpg

瓦が古いから割れたのでしょうか?

確かに古いですが・・・とりあえず、差し替えて雨漏りをとめましょう!と通常考えて処置をします。

が・・・割れている瓦を全部差し替えたのに・・・雨漏りが止まらない。。。なぜ?

この瓦は寒い地域では、凍害被害にあったりして問題を起こす事もありますが、ここは地域的には凍害にあい難い場所。

では何故瓦が割れたのか?何故差し替えても雨漏りが止まらなかったのか。

実は原因はほかにあります。

↓この写真では雨漏りしそうには見えません。

DSCN4803.jpg

しかし・・・めくってみると。

DSCN4816.jpg

割れてます。

DSCN4840_20170807175913af8.jpg

割れてます。

DSCN4848.jpg

割れてます。。。

瓦の重なりの位置が割れているので、表面からは解り難いです。

ここから雨漏りしていたわけです。

では、なぜ??? 写真の通り、こちらでは、瓦を鉄くぎでとめてありました。

鉄くぎが錆びています。

錆びによる膨張により、釘穴を開いて瓦を割っていたのでした。

毎回思うのですが、さび膨張の威力ってすさまじいです。

鉄くぎも溶けたようになっています。

当時は銅釘を使ってたとおもうのですが、なぜ銅釘を使わなかったのか・・・コスト?わかりません。

現在は、ほぼステンレス釘が使われています。

しかも、リング釘や逆回転しないスクリュー釘です。

時代とともに工法や副資材が変わってきていますので、このような事は起こらなくなっています。

ちなみに・・・

瓦はその重なりに雨が入ることがあります。水返しによって、また瓦の隙間から流れ出るので、問題ありません。が、このように割れてしまっていると、そこから雨水が入ってしまいます。

偶に、瓦の重なりの部分に接着剤(コーキング)してあるのを見ますが、重なりに入った雨水が出なくなって雨漏りの原因になることがありますので、注意が必要です。

瓦屋は、なんでもかんでも接着剤(コーキング)で止水をするのを嫌います。本来の瓦の持つ機能が損なわれたり、美観が損なわれたり、ということもありますが、そもそも、屋根の上でのコーキングの耐用年数なんて知れています。

肝心な箇所ほどコーキングを使いません。

コーキング個所からの雨漏りなんてのも良くある話ですので。。。。気を付けてください。
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袖塀-苦肉の瓦葺き

前回は、大工さんの仕上げまででした。

今回は、瓦を乗せていきます。

実は、瓦を解体しているときに気づいたのですが・・・袖が千枚袖じゃない?!

どうやって葺いてるんだろうと思いながらめくっていくと、苦労の跡が見えまして、これを元に戻すのは大変だ! っと。

加えて・・・ん?この敷平ってなんでこんにでかいんやぁああ!!(なぜか関西弁)

などなど、身悶えしながらの解体でした。

そして・・・問題は・・・一枚も割ることなく、失敗することなく、葺きなおすこと。

近所に奈良瓦を置いてるところなどなく、巴は寺紋入りなので、特注品。発注したらいつ入荷になることやら。。。

ということで、最新の注意を払って加工しながら葺いていくことに。

おそるおそる加工するとロクな事にならないので、寸法を決めたらいつも通り思い切ってバッサリと。(笑

DSCN4202.jpg

おっと、その前に瓦葺きの前の下準備。

DSCN4251.jpg

で、なんとか割らずに、ちびちび加工しながら・・・葺きあげました。

DSCN4321.jpg

なんとか・・・

R0014535.jpg

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職人があれこれ聞いてくるので、そのたびに頭を悩ます場面もありました。
あの瓦があったらなぁ、とか、予備の瓦があったらなぁ・・・とか色々考えるところはありましたが、ある中で精いっぱいやりました。
職人が、ですが。w

ありがたいことです。

石州瓦のPR

最近は、動画を使ったPRが普通に行われるようになりましたね。

瓦業界はもっと広報に力を入れるべきではないかと、ず~~~~っと思っていました。

このPRの方向性は良いのではないかと思います。

瓦屋が当たり前と思っていることも、一般の人には理解されてないことって多いですからね。

お寺の納骨堂で鳥衾(とりぶすま)

お寺の仕事をしていて楽しいのは、民家で使う瓦と違う瓦を使うことがある事です。

(建築会社さんの考えや予算等の制約の中で、なんとか少しでもお寺さんや檀家さんに喜んでいただける屋根をと思っています。)

今回の鬼瓦は、古代鬼面というものです。

DSCN1989_R.jpg

一般的に鬼面といわれるものは、もう少し立体的な鬼ですね。鬼の角が飛び出てるものを見た事ある人も多いでしょう。

この鬼は少し薄く、角もありません。

が、鬼の形相はしていますね。

さて、すっきりしている鬼の頭?ですが・・・ここにとある突起物が乗る事になります。

それが、これ・・・・鳥衾(とりぶすま)です。

R0013602_R.jpg

この瓦の言われは諸説あるようでして、鬼を鳥の糞で汚さないようにするためというのがありますが・・・私個人としては、それはどうなのかと思っています。

衾(伏間とか臥間とか書く場合もあるようですが、どれもふすまと読みます)というのは昔の寝具を表す言葉らしいので、鳥の布団?・・・つまり鳥の寝床ということでしょうか。

確かに、鳥が止まりやすい・・止まり木のように見えなくもありません。

私の個人的な見解としては、豪華に見えるしカッコいいから付ける、それでいいのではないかと思っています。

実は、瓦の役物には、それぞれ意味があり装飾という単純なものではなく、魔除けとか福を呼ぶとか防災とか繁栄とか・・・いろんな願いが込められているものが多いようです。

そういった意味では、単なる止まり木と考えるよりも、幸福を運んでくる鳥の寝床であるとか、鳥に疲れを癒すため一休みしてもらう止まり木(結局止まり木?笑)として人の優しさを表しているとか、いろいろと良い方に考えたいと思います。

ちなみに、この瓦・・・少し反らしてありまして、棟を巻く(のし瓦を積む)時にその反りに合わせて積むことになります。この曲線が綺麗だと、棟が一層ひき立ちます。

この棟は少し低めなので、大きな照り(反り)にはなっていませんが、美しい曲線を描いています。

ちなみに、鳥休みという瓦もあります。。。。説明すると長くなるので、興味のある方はググってください。

鳥休み・・・そのまんまです。(笑


民家であっても社寺であっても、耐震・耐風の工法で施工しています。

軒瓦は3点止め
R0013604_R.jpg

ここでは、瓦尻に(逆回転防止機能付き)ステンレススクリュー釘を2か所。そして、瓦の頭よりの差し込み側に浮き上がり防止ようにステンレスのL型釘(セブン釘ともいう)を打っています。

平瓦は全ての瓦を(逆回転防止機能付き)ステンレススクリュー釘止め
R0013605_R.jpg

という工事をしています。

最近めっきり減った「いぶし瓦」ですが、その美しさを一軒でも多く届ける事が出来ればと思います。

凍害の季節ももうじき終わりますが・・・

寒い季節もあと少し。(だと良いのですが・・・)

早く春が来てほしいのですが、勝手なお願いを自然が聞いてくれるわけもなく・・・・いましばらくは寒いのを我慢して、しもやけにも耐えないといけません。

さて、寒さが瓦に与える影響で最も深刻なのが凍害です。

(瓦がはしれとる!という事もあります:広島弁かなぁ?)

比較的暖かい地方で焼かれた瓦を極寒の地域にもっていくと、この現象が起こる場合があります。

また、比較的低い温度で焼かれた瓦に多いです。

そして、それは、屋根の北面で発生することが多いです。

これが、凍害です。

DSCN2057.jpg

DSCN2052.jpg

瓦の一部が剥がれ落ちたようになっています。最悪割れます。

数年でなる場合もあれば、数十年で起こる場合もあります。

家の下から見た場合には、意外にも気づかない場合があります。

二階の窓から一階の北面の屋根を見ると、発見することがあります。

屋根を葺かれて20年以上たっている場合が多いですね。

また、誤解のないように申し上げますが、一部の瓦で発生しているので、すべての瓦で起こっている訳ではありません。

当社では、石州産・三州産という大きな産地であり、高温で焼かれている瓦を中心に屋根工事をしています。

比較的暖かい瀬戸内海沿岸部や、霜のあまり降りない地域では、淡路産の瓦を使う事もありますし、菊間の瓦を使う事もあります。

瓦は産地によって、特色があります。

適材適所と言えるでしょう。

どんな良い瓦でも、使い方を間違えると大変な事になる場合がありますので、注意が必要です。

誤解のないように言っておきますが、瓦や産地の良し悪しを言っているのではありません。あくまでも、適材適所です。

瓦が屋根材として最高に優れている事には変わりありませんので。

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