屋根に上がってわかる問題点(但し,危ないですから,点検は信用のできる業者で!)
朝,もしかしたら,雨が来るのでは?・・・ポツポツっと雨を感じたので・・・そろそろ来るのか?
と思っていたら,カンカン照り。見事に予想が外れ仕事日和となりました。
が,照り方が酷くて,まいりました。それでも,夜のうちには雨がフルかもしれませんので,しっかりシート養生をしてます。
さて,最近の屋根調査事例を。。。。
一見なんのへんてつもない写真ですが,矢印のところの瓦の色が変わっています。修理のあとですね。
え?だから?
実は,この差し替えられている瓦って石州瓦なんです。家全体に葺かれている瓦は淡路瓦です。
だから?
瓦の版が違います。
それで?
縦・横の寸法がちがうので,切って無理やり差し込まれているのです。
(しかしまぁ,この技術はそれはそれで凄いかも!)
そのため,雨漏りはないようです。が・・・無理やり入れられてますので,不陸が少々。
どこまで強風に耐えられるのか・・・心配です。
棟に目をやると・・・なんと,鬼はずれてるし,下の台瓦がズレ落ちてます。
ん???? ずれ落ちるなんて聞いたことも見たこともありません。が,現実です。
通常この瓦は,緊結されています。そのはずなのです。
上に鬼が来るので,圧力で動かない??? そんなばかな。
このずれ落ちた瓦は,斜めになっている平瓦の上に乗っているのです,何かあったら崩れるに決まってます。
通常,昔は,鬼の首(後ろ側)は漆喰処理されていて水が入らないのですが,長い年月で漆喰が痛み入ることはあります。が,水が下に回って,下の台瓦のなじみ土を溶かすと・・・ますます強度は下がりますね。
そういえば,今年の2月震度4の地震がありました。
弱っているところにあの揺れですから,その時に瓦がはずれ,鬼がズレてしまったのでしょう。
書面から見ると,こんな感じです。
一枚は下に落ちてました。人が居たら・・・怪我は免れなかったでしょう。怪我が無くてよかったです。
これは,少々長さが足りなかったので,そのまま葺いて,漆喰を詰めたのでしょう。
先ほど書いたとおり,いくら漆喰といえども,屋根の上ですから,経年劣化は出ます。
すると,雨が入りやすくなります。これも,棟の強度を弱める原因になりますね。
もう一枚余分に要りますが,切って合わせるべきであると思います。
どのみち,漆喰を塗ることになるのですが,このようにぱっくりと口を開けていると,雨水が入りやすいのは一目瞭然です。
あとは,谷ですね。
谷瓦が緊結されていないので,動いて下がっています。谷は,雨の集まるところですので,ちゃんと処置をしておかないと思わぬ雨漏りの原因になります。
やはり,瓦の緊結は重要です。
そうそう,最近は,漆喰を塗ることがなくなりました。代わって,コーキング(接着剤)を用いることが多いですね。
屋根の上なので,永久に大丈夫とはいえませんが,多少劣化しても,雨漏りはしにくいと思います。あとは,接着作用により,動きにくくなります。
た・だ・し・・・よく屋根瓦をコーキングで接着しまくっている家を見かけますが・・・瓦屋さんの仕事ではありえませんね。
美しくもないですし,思わぬ雨漏りを引き起こす事もあります。気をつけて下さい。
屋根の上は,家の中で一番条件の悪いところです。いろんな事が起こりうるところです。
ちなみに,この棟は,耐震・耐風の工法ではないということもあり,この際,巻き替える事が最良ですね。
と思っていたら,カンカン照り。見事に予想が外れ仕事日和となりました。
が,照り方が酷くて,まいりました。それでも,夜のうちには雨がフルかもしれませんので,しっかりシート養生をしてます。
さて,最近の屋根調査事例を。。。。
一見なんのへんてつもない写真ですが,矢印のところの瓦の色が変わっています。修理のあとですね。
え?だから?
実は,この差し替えられている瓦って石州瓦なんです。家全体に葺かれている瓦は淡路瓦です。
だから?
瓦の版が違います。
それで?
縦・横の寸法がちがうので,切って無理やり差し込まれているのです。
(しかしまぁ,この技術はそれはそれで凄いかも!)
そのため,雨漏りはないようです。が・・・無理やり入れられてますので,不陸が少々。
どこまで強風に耐えられるのか・・・心配です。
棟に目をやると・・・なんと,鬼はずれてるし,下の台瓦がズレ落ちてます。
ん???? ずれ落ちるなんて聞いたことも見たこともありません。が,現実です。
通常この瓦は,緊結されています。そのはずなのです。
上に鬼が来るので,圧力で動かない??? そんなばかな。
このずれ落ちた瓦は,斜めになっている平瓦の上に乗っているのです,何かあったら崩れるに決まってます。
通常,昔は,鬼の首(後ろ側)は漆喰処理されていて水が入らないのですが,長い年月で漆喰が痛み入ることはあります。が,水が下に回って,下の台瓦のなじみ土を溶かすと・・・ますます強度は下がりますね。
そういえば,今年の2月震度4の地震がありました。
弱っているところにあの揺れですから,その時に瓦がはずれ,鬼がズレてしまったのでしょう。
書面から見ると,こんな感じです。
一枚は下に落ちてました。人が居たら・・・怪我は免れなかったでしょう。怪我が無くてよかったです。
これは,少々長さが足りなかったので,そのまま葺いて,漆喰を詰めたのでしょう。
先ほど書いたとおり,いくら漆喰といえども,屋根の上ですから,経年劣化は出ます。
すると,雨が入りやすくなります。これも,棟の強度を弱める原因になりますね。
もう一枚余分に要りますが,切って合わせるべきであると思います。
どのみち,漆喰を塗ることになるのですが,このようにぱっくりと口を開けていると,雨水が入りやすいのは一目瞭然です。
あとは,谷ですね。
谷瓦が緊結されていないので,動いて下がっています。谷は,雨の集まるところですので,ちゃんと処置をしておかないと思わぬ雨漏りの原因になります。
やはり,瓦の緊結は重要です。
そうそう,最近は,漆喰を塗ることがなくなりました。代わって,コーキング(接着剤)を用いることが多いですね。
屋根の上なので,永久に大丈夫とはいえませんが,多少劣化しても,雨漏りはしにくいと思います。あとは,接着作用により,動きにくくなります。
た・だ・し・・・よく屋根瓦をコーキングで接着しまくっている家を見かけますが・・・瓦屋さんの仕事ではありえませんね。
美しくもないですし,思わぬ雨漏りを引き起こす事もあります。気をつけて下さい。
屋根の上は,家の中で一番条件の悪いところです。いろんな事が起こりうるところです。
ちなみに,この棟は,耐震・耐風の工法ではないということもあり,この際,巻き替える事が最良ですね。
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